2024年11月29日

皮膚の機能を変化の激しい気象・乱高下気温に改めて見なおす

長～く尾を引いた暑さも気温急降下で幕を閉じ、その急な寒さで紅葉もキレイだと、報道です。行楽シーズンで思い起こされる皮膚機能の重要な例です。お客様で、ドライブ中に、大変運悪く交通事故に遭遇された方です。　頭部を強く打ち、腕の皮膚が剥がれてしまって、、、
後続車の救急救命の心得のある方々が、すぐに剥がれていた？皮膚を傷口に覆い、その処置で一命を取りとめたというのです。頭部については残念ながら後遺症が、、、

■　皮膚の重要な機能

皮膚はバリア、あの世とこの世を隔てる膜＝バリアなのです。。。皮膚がなかったら血管・リンパ管などがむき出しになり、即、生命に関わるのです。皮膚は、美醜が大きく気になりますが、実は、人体最大の臓器で、表皮、真皮、皮下組織の3層構造になっていて、そして、次のような機能もあります。

A) バリア機能＝細菌や真菌、ウイルス、紫外線などから体を守る

B) 分泌排泄機能＝汗や皮脂を分泌して老廃物を排出する、そして、肌に自然なモイスチャー（潤い）をもたらす.
～通常、化粧品といわれるのは皮膚上のモイスチャーバランスを正常化し、角化過程を整え、皮膚表面（表皮）の状態、角質層機能を回復させ、肌トラブルの改善と防止に働きます。１番外側の、角層にはたらきかけるのです。

C) 知覚機能＝触覚、痛覚、温覚、冷覚などの感覚器として機能し,危険や状況を察知します。

D) 体温調節機能＝発汗などによって体温を調節する（季節によって、皮膚の毛穴は調整されると中医学でも説きます。寒暖差は自律神経もとまどう一つの要因になるでしょう。

E) 水分と電解質のバランス維持機能＝体内の水分や電解質のバランスを維持する
～体内の水分や電解質のバランスが崩れると、脱水症状や電解質異常を引き起こし、命にかかわることもあります。
熱中症が良い例です。

F) ビタミンDの合成に関与する機能＝日光に当たることでビタミンDを合成する（手の平日光浴でも良いとされます）

G) 経皮吸収機能＝表皮や毛穴を通して外界から薬剤などを吸収する
～皮膚に張るシート型の薬剤など、
なごやしずえ理容室では科学的に上記を活用して育毛・美肌作りのお手伝いしています～

H) 掻痒（そうよう）機能＝皮膚のみに存在する感覚で、急を要さない軽微な侵襲刺激に対応する
～痒いのは痛いよりつらいことがあります。ステロイド薬は、痒み・炎症をおさえる一時的・強力な消炎剤です。根本的な治療薬では、残念ながらないのです、、、しかし、痒みや炎症は、眠りを妨げて免疫力が低下し、炎症を長引かせ、、、

※侵襲（しんしゅう）とは、医学用語で「生体を傷つけること」「生体の通常の状態を乱す刺激」を意味します。投薬や注射、手術などの医療行為や、外傷や骨折、感染症などが含まれます。蚊によるデング熱などの脅威も入るでしょう。
～10年ほど前、目黒の「さんま祭り」で、デング熱感染予防で100本の虫よけスプレーが用意されたことがありました。